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  3. 症例 椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛(40代男性)

問診票より 主訴:左側臀部から下肢にかけて強いしびれ

いつ頃から、どのような症状が起きましたか?

10年以上前から。
不調なときはシビレ(時々)
半年前から立っているとつらい。

現在の状態はどうですか?

立つと左の1(臀部),2(ふくらはぎの外側)がシビレる。
座った当初、歩きはじめも同様。

今までの治療法は?そこで何と診断されましたか?

整形外科にて投薬(ビタミン剤と鎮痛剤)、牽引(来院当時20㎏) 椎間板ヘルニア

カルテ

当院にて確認したこと

問診票による本人の評価よりずっと状態が悪い。

検査で直立していただいたが、グラグラしてしまい姿勢を保つことが出来ない。
左脚に体重をかけることが出来ない。そのため、右の脚に体重のほとんどをかけ、左膝を軽く屈曲させてつま先で軽く地面に触れているのがやっとの状態であった。
起立してまもなく左側に強いしびれが発生。すぐに施術ベッドに腰掛けるとしびれは和らいだ。
ベッドに横になると症状は消失。普段の生活でも歩行の時、歩きはじめは強いしびれが発生するが、しばらくすると軽くなるそうだ。
左股関節の可動域が極端に狭い。動かしても痛みはない模様。


「手術は受けたくない」

整形外科の医師からは、いずれ手術を受けるようにと言われていたが、本人は「仕事に差し支えるので、手術は受けたくない」とのこと。
こちらからは、「状態が悪化しているため、長期間の通院になる」こと、「最初のうちは状態が良くなったり悪くなったりするので、その時々の状態に一喜一憂せず、根気よく通って欲しい」旨を伝え、本人の了承の上施術を行うことに。


施術とその経過

症状は一進一退を繰り返す

最初の施術後、何とか左足に体重を乗せるくらいの状態になった。とにかく左の股関節の可動域が極端に狭いため、しばらくは股関節の可動域を広げていくことを優先して施術を行った。
当初は施術後に多少楽にはなっても、仕事や家事などで少し無理するたびに悪化を繰り返し、状態は一進一退であった。最初の一ヶ月は週二回のペースで施術を受けてもらい、その後は大体週一回のペースを続けることに。


少しずつ施術のレベルアップ

施術の内容でも関節へのアプローチには好反応を示したが、筋肉へのアプローチでは逆に悪化。そのため、その時々の反応を見ながら施術のレベルをあげていくよう心がけたが、一般の方レベルの施術を行えるようになるまでに6ヶ月ほどを要した。
当院への通院を開始して6か月を過ぎた当たりから、筋肉へのアプローチも本格的に行うようになり、9か月目には強いしびれはほぼ消失。左股関節の可動性も一部動作を残して通常レベルまで回復。その後は月一回のペースで様子を見ることに。
12ヶ月経ったところで再発の恐れもなくなったため、本件での施術を終了した。(計36回)