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  3. 症例 妊娠7ヶ月での腰痛、右臀部の痛みと産後のケアまで

問診票より 主訴:右臀部からの痛み

いつ頃から、どのような症状が起きましたか?

3,4か月前から腰痛
歩くとき 起き上がるときなど痛む

現在の状態はどうですか?

毎日ではないが 週に2,3日つらいときあり

苦痛の原因について思い当たることがあれば説明してください。

妊娠

今までの治療法は? また、そこで何と診断されましたか?

鍼灸

カルテ

当院にて確認したこと

  • 来院時点で妊娠7か月
  • 動作をはじめる時に痛みがある
  • じっとしている時には痛みなし

前屈時にやりにくさがあり、同時に軽い痛みもあった。「顔を洗うときつらかった」とも。右股関節は可動範囲が左側より狭くなっており、あぐらのポーズとることが出来ず、痛みもあった。


施術とその経過

出産前まで

お腹が大きくなってきているため、横臥位(横向きの姿勢)と座位(座った姿勢)での施術を主に行い、必要な場面のみ仰向けになっていただいた。
施術は週1回のペースで。急に調子が悪くなった場合は早めに来院するということで、通院してもらう。
2回目の来院時、痛みは大部分引いて楽になったものの、右股関節の可動性にはまだ制限があり、不安感があった。
3回目の来院時、再び痛みがぶり返したとのこと。状態を確認すると、右股関節の可動性については随分回復しており、施術の後は痛みもなくなりスッキリした様子。
その後は痛みが出ることもなく、来院時には多少の体幹を支持する筋肉の働きに不安定なところがあるが、施術の後はしっかりと踏ん張りがきくようになってきた。
6回目の時点で再発の恐れもなくなったため、2週間に1回をベースにメンテナンス通院に切り替えた。
出産直前に来院していただいたときも、大きなお腹が重そうではあったが、腰については特に問題はなく、「産後また来ます」との言葉をいただいた。


産後に再来院

出産して約1か月後に再来院。

  • 身体全体が重い
  • 特に肩こりがつらい

この二つが主な症状で、腰については重いだけで特に痛みはない様子。

  • 赤ちゃんの成長がかなり早いこと(特に体重)
  • その成長スピードよりも速めに体調を元に戻す必要があること
  • 産後3か月が勝負

この3つについて説明。そのためには整体の施術だけではなく、

  • 食事をしっかりと摂ること
  • 片手間でできる簡単な筋トレ法

この2点も併せて行うようにと指導した。最初は2週間に一回のペースで来院。しばらくは来院のたびに身体の重さを訴えていたが、目標の3か月を過ぎた時点で体幹がしっかりしてきたため、重さを訴えることもなくなった。
その後は月に一回の来院で様子を見ながら、調子の崩れもなかったため6か月経過の時点で本件での施術を終了した。