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36歳(男性)教師

7月27日教え子の紹介により来院。

一週間前に野球のノックの時に痛めた模様。来院時は真っすぐ立つことも座ることも苦痛のようで、動作時痛の検査もままならない様子。痛いと指さされた場所を触診すると、他の周辺部と比べて熱感が強い。話を伺うと、ノックをしていたときに腰に痛みが走ったのだが、そのまま自宅で長時間お風呂で温めたり使い捨てカイロで患部を温めたりマッサージを行っていたそうである。

まず、現在の状態は捻挫をしているのと同じ状態なので、まずはR.I.C.E.処置(Rest-安静、Iceing-冷却、Compression-圧迫・固定、Elevation- 挙上)を行っていくことを説明。楽な姿勢を取ってもらい(このときは左を上にして横に)アイシングパックで15分ほど冷却した。すると、動作を行っていくときの苦痛が半分以下に減少したため、患部にかかっているストレスを軽減するために施術を行う。その後に患部を固定するためにテーピングを行い更に動作が楽になった。

4回目の施術でほぼ痛みは消失したが、遠方からの来院で(千葉県より)度々の通院は困難のため、アキレス腱及びハムストリング筋のストレッチなどを指導した。


ぎっくり腰を悪化させないように

この方の例は、ぎっくり腰の症状を、初期の処置を適切に行わなかったため悪化させてしまった典型的なパターンです。

寝違えの方も症状の出方は同様です。多少の違和感で済んでいるうちは、氷のような冷たいものでとにかく冷やすこと(15分程度を2時間おきに)、安静にしていることが第一です。

患部が炎症を起こしている状態なので、お風呂や使い捨てカイロで温めたり、気になるからといってその部分をマッサージをしたりすると、炎症が更にひどくなります。おやめください。

また、ぎっくり腰や寝違えを起こす部分が一番身体バランスの崩れた、ストレスを受けやすい部分であるとも言えますので、バランスが崩れたままでは何度でも再発する可能性があります。やはり痛みが治まってから身体バランスを取り戻す施術を行う必要があるのです。