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  3. 腰痛と競技時に腰から足にかけてしびれなど 症例レポート

17歳(男性)学生

7月19日来院。

中学2年の時から腰痛の症状が現れるようになる。その時に病院に行き、すべり症と診断される。高校に入ってからしばらくは問題なかったものの、最近になってから日常生活ではそれほど問題ないが、陸上部の練習時(特にダッシュなどをした時に)痛みとそれに伴って右足先にしびれが出るようになった。後屈時と左側屈時に痛みが出ている。

各部を詳しく調べてみると右腸脛靭帯及び左右アキレス腱の柔軟性が無くなっており、競技の時に正常な足の運びが出来ない為とわかる。また、関節の可動性の検査でも腰椎・仙骨間の関節(腰仙関節)の動きが悪いことがわかった。

施術を行っていったところ、後屈・左側屈に出ていた痛みは消失。

当初は週二回のペースで施術を行っていく。また、再発防止と日常のケアとして、ストレッチなどを含めた練習前のウォームアップ・練習後のクールダウンを人より念入りに行うように指導する。

初めてしばらくは練習・競技後に痛みが出ることがあったが、7回を終わった段階で症状も次第に軽くなってきたため週1回のペースに落として様子を見たが特に大きく症状が悪化したりすることも無かった。 13回を終了した段階で、症状は消失した。

その間に大会などを控えていたためしばらく施術は大会の前後には集中して行うようにしてみたが、その方が競技をベストの状態で挑めるとのことであった。


ハードな競技スポーツは、しっかりしたケアが必須です

通常、医師のほうからすべり症と診断されている場合、施術を行うことができないことも多いのですが、話を伺うと通常の運動量ではほとんど問題が出ることも無く、体育の授業程度では症状が出ることが無いため施術で改善が見込めるため引き受けました。

この方は、高校の部活動で陸上競技を行ってまして、毎日ハードなトレーニングを行っております。ただ、どうしても競技のことを重視してしまうため、ウォーミングアップや練習後のクールダウンを怠ってしまう傾向があり、疲れを蓄積しやすい状態を自ら作ってしまった為、悪循環で症状を引き起こしてしまったのです。

競技などで、身体機能の限界まで使用するような状態では、ほんの少しの動作の軸の狂いが大きく影響を及ぼすため、日常のこまめなケアの有無が大きく結果を左右します。

この方のように、競技の本番前に施術を受けて良い状態で本番に望むというのも非常に有効な手段と言えるでしょう。