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  3. 交通事故をきっかけにした頭痛と肩こりと腰痛 症例レポート

60歳(女性)主婦

6月26日に来院。こちらへ来院したときは血の気が引いて真っ青な顔であった。

話を伺うと、もう数日前から頭痛がひどく、薬も効かず、食事も満足に取れなかったそうだ。頭痛が無い日はないくらいで、頭痛薬もかなり強いものを毎日のみ続けている状態である。

首の動きを調べてみると、環椎後頭関節(頭の付け根に当たる部分)の可動性に問題があり、うつむくことは出来るが上を向くときに痛みがあり、左右に倒したり横に向くときにも痛みがあるような状態である。後頭部を指で押さえると圧痛があり、右に回旋すると張りと同時に痛みが増す
また、腰痛もあり仕事をしていると段々痛みが増してくるようである。

施術を行ったところ、首の可動範囲に改善が見られ、どの方向へ動かしても痛みは軽減した。頭痛の方も、目の奥の痛みが少しあるがだいぶ軽減した模様。

症状が重いため、当初は毎日来るペースで施術を行う。三回目にはだいぶ落ち着いてきたため、週二回のペースに落としていく。七回目の施術時には腰痛はさほど気にならなく、頭痛も以前ほど深刻な状態になることはなくなった。頭痛薬もたまに飲む程度に減少。

その後は週一回のペースになっているが、少し無理をして疲れがでると肩に張りや痛みが出るため、体力の強化が目下の課題である。


交通事故の後は全身トータルでケアが必要です

この方は、交通事故がきっかけで少しずつ状態が悪化していった結果が頭痛という形で症状が現れました。

当初は頭痛・肩こりだけとおっしゃってましたが、詳しく話を伺ってみると普段から腰痛もあり、ちょっとした事がきっかけでぎっくり腰になったりしていました。むしろ腰の方が検査をすると動作に制限が多く、その分動きやすい首などに負担がかかってしまったのだと思われます。

このように、実際に痛みなどの症状が出てくるところと本当に問題があると見受けられる箇所が違うことも多く、そういったことからも全身の動作をトータルで考えることが大切なのです。