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  3. 首と肩のコリ、膝の痛み 症例レポート

52歳(女性)主婦

1月24日に来院。若いころからずっと慢性的に肩こりがひどく、とにかく辛いということであった。また膝は2週間前から痛みだしたそうである。

動作をチェックしてみると全体的に不自然で、前屈すると一応手を床につけることが出来るが股関節の部分のみが働いていて腰の部分は屈曲できていない模様。後ろには全然反れない。股関節が充分伸び切ることが出来ない様子である。

お話を伺うと、寝るときには仰向けでは寝ることが出来ない。また、同じ姿勢を保つのが辛くて、立っている状態からイスに座るのに4~5分かけてゆっくり座らないと痛くなってしまうそうだ。

首の動作にも制限が多く、殆どの動きに痛みを伴っている状態で車の運転で左右を見渡すのも大変だとのこと。

施術を行なってみると、肩・首の動作は大幅に改善が見られ、殆どの動作が楽にできるようになった。

やはり腰の方が症状が重く、それにつられて2次的に肩や首に負担がかかっているようである。そのため、当初はほぼ毎日施術を受けるようにして、できる限りストレッチなどを行なうように指導した。

8回目くらいまでの間はとにかく状態が不安定になり、肩甲間部を痛めたりすることもあったが、その間も粘り強く来院され、17回目頃には仰向けで寝ることが苦痛でなくなったようである。イスに座るときも何も考えずに座ることが出来るようになった。その後も定期的に施術を行なっているが、そのあいまにもジムに通って鍛えるようにしているそうだ。


体力の低下から来るトラブルは回復にも時間がかかります

この方は来院当初、身体の状態(特に下半身)が非常に悪く、しゃがんだり・正座したりという日常の最低限の動作をするのにも差し支えるほどでした。

長年の疲労の蓄積と運動不足でとにかく全身が弱っているため、急激な矯正は身体を痛める危険がありましたので、当初はだましだましゆっくりと動かしにくい箇所に動きをつけていくようにするしか方法はありませんでした。それでも、最初の数回は身体バランスが崩れて、色々な部分が痛くなったりしました。そのつど時間をかけて説明して不安解消に努めましたが、御本人の意思の強さもあり最初の2週間を乗り切ることが出来ました。

その後の回復は山谷ありますがおおむね順調で、御本人は意識せず自然に行なった動作のことで、ストレッチ教室の方から指摘され、あらためて全体的に状態が良くなったことを自覚した事もあったそうです。

長年かけて悪化した症状は普段は多少の不快感を伴いますが、日常生活には困らないためそのまま放置する方が非常に多いです。そのうちに身体の限界を超えると各部に痛み・しびれ・不快感等様々な症状が同時に出てくるようになります。この状態になってからでは回復に時間もかかりますし、不快な状態が長く続くようになりますので、なるべくそのような状態になる前に早めに手を打つ必要があるのです。