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  3. 首を動かすときに伴う腕のしびれ 症例レポート

34歳(男性)会社員

3月30日に来院。3月初旬ごろから左腕がしびれるようになったとのこと。常時しびれているわけではなく、首を動かすときに特定の動作を行なうと出てくるそうである。

どの状態でしびれが発生するのかを注意しながら検査を行なっていくと、

  • 上を向いたとき
  • 左右に首を傾けたとき(側屈状態)

これらの状態になったときに左腕全体にしびれが発生。左右に顔を向けた状態(左右への回旋)ではしびれは発生していなかった。

最初は頚椎のトラブルを予想、念入りに検査と施術を行なう。施術後にもう一度検査を行なうがしびれの出方にはあまり変化が見られなかった。

2回目来院時には、肩まわりの状態をもう一度念入りに検査、施術を行なう。同時に肩まわりの筋肉へのアプローチも行なってみた。すると、しびれの出方が施術前より軽くなる。そのため、これは肩まわりのトラブルであると判断。肩まわりを特に重点的に施術を行なっていった。

回数を重ねるごとにしびれの出てくる首の動きと角度が限られていき、6回目の時点では施術後にはしびれがほぼ感じられなくなった。施術を行なう間隔を2週間に1回に変えて様子を見たが、その後はしびれもなくなったため、本件での施術を終了した。(計8回)


腕のしびれは肩のトラブルの恐れが

この方はしびれの症状で御来院されましたが、このケースは肩まわりのトラブルの出方の代表的な例です。症状に軽重ありますが、同様のケースで来院される方が少なくありません。運動などで肩周囲を痛めていることもよくあります。

手先からヒジにかけてしびれが出てくると、「脳のトラブルか?」と慌てる方も多いかと思われます。しかし、症例の方のように首の動かす角度によって症状が変化する場合は、首まわりのトラブル(頚椎ヘルニアなど)か、この方のケースのように肩まわりのトラブルを疑います。

どの様な症状でもだいたい7回目くらいで区切りを入れるようにしております。そして、その間の施術による反応が思わしくない場合や、全然回復に向かわない場合は別に原因があることが殆どなので、一度病院で詳しく調べてもらうことにしております。その上で問題がない場合には御本人と相談して施術を続行するかどうかを決めます。

なるべくスピーディに症状の解決が図れるようこちらも努めておりますので、気がついたこと、気になることがありましたら何でも御質問下さい。